研究

RESEARCH

マラリア制圧に向けた基礎研究

マラリア制圧に向けた基礎研究

背景と目的

マラリアは、結核、エイズとともに三大感染症の一つです。マラリアの原因であるマラリア原虫は蚊に媒介されアフリカや東南アジア、中南米を中心に1年間で2億人が新たに感染し、2017年のWHOの報告では年間40万人以上がマラリアによって死亡しているとされており、世界中の研究機関や製薬会社が抗マラリア薬やワクチンの開発が進められています。しかしながら、未だ決定打となる抗マラリア薬やワクチンの開発には至っていません。
 そこで私たちは、マラリアがヒトの肝臓に感染するメカニズムの解明や、媒介昆虫であるハマダラカとの相互作用を解明することで、マラリアに対する新規の予防・治療技術開発を目指しています。

代表的な研究成果

① Bando H et al., “CXCR4 regulates Plasmodium development in mouse and human hepatocytes.” J Exp Med. 216:8. 2019
論文のURL:
https://doi.org/10.1084/jem.20182227
本研究では、マラリア原虫がヒトの肝臓で分化するために必要な宿主分子に一つを発見しました。詳細な研究内容は以下のページをご覧ください。
大阪大学HP:
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2019/20190612_1

② Bando H et al., “Intra-specific diversity of Serratia marcescens in Anopheles mosquito midgut defines Plasmodium transmission capacity.” Sci Rep. 3:1641. 2013年4月発表
論文のURL:https://doi.org/10.1038/srep01641
本研究では、マラリア原虫を媒介するハマダラカの中腸内にセラチア菌が存在すると、蚊のマラリア媒介能が低下することを発見しました。
研究内容は以下のページをご覧ください。
Benesse ベネッセ総合教育研究所・『VIEW next』/『VIEW21』:
https://berd.benesse.jp/berd/center/open/kou/view21/2009/09/06ken_01.html

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